茶園 三畝(さんぽ)日記

冬支度

2022年2月28日公開

丸八製茶場の焙じ茶は、全国の生産農家のかたが
大切に大切につくったお茶からできています。
茶園「三畝(さんぽ)」は、丸八製茶場がお茶づくりへの
理解を深めるためにつくった勉強用の茶園。
動橋(いぶりはし)の自然と、スタッフの奮闘をお届けします。

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久しぶりの更新となりました。連日寒いですね!
今回は、昨年の年末に行った茶園の冬支度の様子をお届けします。

チャの樹は基本的に寒さに強いのですが、冬には「休眠」と呼ばれる期間が必要です。休眠期間中は、チャの樹の成長がほぼ止まるため、新芽の生育もいったんストップします。

天気がよいある日、そんな冬に備えて、茶園のビニールハウスの屋根を張る作業を行いました。ハウスの上にかぶせたシートをワイヤーで骨格に固定していく単純な作業ですが、これ、結構力がいるんです。大雪に耐えるためにも、しっかりと取り付けておきました。

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屋根を張り終えた後の茶園のビニールハウス。冬の静けさが漂いはじめています。

これでひとまず雪対策は済ませた…ということになるのですが、そうはいっても安心できないのが雪国の油断のならないところです。今シーズンの冬は例年にも増して積雪量が多いとの情報を耳にしていますので、雪景色を楽しめる程度に降ってくれたらと思います。

そんな中、ぷっくりと顔を出しているチャの花のつぼみや、小さい茶葉が生えてきているチャの樹を見かけました。早くも新茶の時期への期待が高まります。

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「べにふうき」の花は、見頃を迎えました。

個人的には寒さが苦手なので、厳しい寒さにも耐えて耐えて耐え忍ぶチャの樹たちを尊敬しています。
今年の冬は近くの温泉を巡って、心も体もぽかぽかと温かく、癒される気分で過ごしていきたいですね。石川県の小松市、加賀市には素晴らしい温泉に恵まれた地域がたくさんあります。順番に巡って、じっくりと名湯を楽しみ、のんびりリラックスしたいものです。

最後に、昨年の雪の茶園の様子を。この記事がアップされる頃の動橋は、こんな景色になっているかもしれません。

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2021年1月の「茶園 三畝」の様子。一面、真っ白な雪に覆われていました。

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温かい焙じ茶が沁みる季節です。

茶園スタッフ長崎。本業は製造課スタッフ。
お茶とマラソンをこよなく愛する33歳。