優しくほぐす、noma

くらしを楽しむことは、旬を楽しむこと。
焙じ茶のさまざまな旬を、丸八製茶場からご紹介します。
今回は、2022年1月20日発売の「焙茶noma(ノマ)」についてです。

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透明な冬の朝に。
心と体を温め、優しくほぐす、noma。

冬の朝の冷たい空気には、どこか気持ちのよい爽やかさが感じられます。そんな空気を胸いっぱいに吸い込む朝、これから動き出す心と体を温めるための、ほっとする香りのお茶はいかがでしょうか。

「焙茶noma」の「noma」という名前には、人と時間との「間(マ)」を豊かにしたいという想いが込められています。人間が家の中で寒さから身を守り、植物が見えない地中で根を張り巡らせる冬の季節。春に向け深化していく時間の中で、優しく芳ばしい香りのお茶を楽しんでください。

今季の「焙茶noma」には複数の品種の茶葉が使われていますが、すべて釜炒りという製法で仕上げたものです。釜炒りとは、茶葉の発酵を止めるため熱を加える際に、「釜で炒る」製法のこと。日本茶では「蒸す」製法が一般的な中、釜炒りでつくられるお茶はわずか0.02%と希少なものです。釜炒りのお茶には特有の「釜香(かまか)」と呼ばれる芳ばしく豊かな香りがあり、飲む時にどこかほっこりとした気分にさせてくれます。

今回は、釜炒り茶に適した品種の中でも、穀物や栗のような香りを持つ「みねかおり」・「みやまかおり」を主に使用し、茶葉の個性をいかすため、浅く焙煎して仕上げました。
炒り豆のような芳ばしさはくせがないため食事にも合わせやすく、リラックスしたい時間にもぴったりです。体を温めたい季節に、ぜひホットでお楽しみください。

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冬の朝焼けの色をイメージしたパッケージ。モチーフは書家の池多亜沙子さんによるものです。

無農薬へのこだわりから生まれる
新しいお茶。

今季の「焙茶noma」に合う味わいを求めて選んだ釜炒り茶の生産家の中から、今回は宮﨑茶房の宮﨑亮(みやざきあきら)さんに、今季の「焙茶noma」と、宮﨑茶房のお茶づくりについてお話をうかがいました。

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宮﨑茶房代表の宮﨑さん。宮﨑茶房では1983年(昭和58年)から農薬を一切使わないお茶づくりをスタート。2001年(平成13年)には有機JASの認定を受け、2002年(平成14年)には農林水産祭で農産物の最高栄誉である「天皇杯」を受賞しました。

宮﨑茶房は、世の中が無農薬に注目する前から無農薬のお茶づくりをはじめた農園です。
「はじめたばかりの頃は草取りや剪定の作業が大変で、健康のために過労死する、と言っていたほど」と笑う宮﨑さん。無農薬のお茶づくりの敵は、雑草やカビを原因とする病気です。宮﨑茶房では、農薬がなくても病気にかかりにくい品種を探し、育てるうちに、個性ある香りの品種も多く扱うようになりました。

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宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町にある宮﨑茶房の茶畑。完全無農薬で、さまざまな種類の茶葉がつくられています。

日本で栽培されているお茶の約7割は「やぶきた」という品種です。その他の品種も、「やぶきた」の味を基準として開発されることが多いのですが、宮崎県では宮﨑茶房が多様な品種の栽培をはじめ好評を得るようになってから、「やぶきた」以外の品種茶の開発・研究を進めるようになったのだそうです。

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宮﨑茶房でつくられた「白茶」、「みなみさやか」の烏龍茶、「ふうしゅん」の釜炒り茶。さまざまな品種・製法のお茶の販売は、製茶問屋を介さず直販でスタートしましたが、売上は順調に伸びています。

「個人的に、香りに個性があるお茶は旨味が強すぎないほうがいいと思っています。旨味は肥料で調整ができるので、香りに個性がある品種では、あえて肥料を控えることも多いです。今回の『みねかおり』と『みやまかおり』もそういった品種です」。

もともと、「みねかおり」も「みやまかおり」も穀物のような香りが特徴のお茶です。「『みねかおり』はご飯を炊いた時の湯気のような香り、『みやまかおり』は穀物のような香りのほかに、栗のような香りもあるでしょうか」と宮﨑さん。

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今季の「焙茶noma」の茶葉。複数の種類の茶葉がブレンドされています。

できあがった今季の「焙茶noma」を、宮﨑さんに飲んでいただきました。「浅炒りなので、焙煎しても茶葉の個性がいきていますね。玄米茶のような、おもしろい味です。旨味が強すぎないので、飲みやすく感じます」。

今季の「焙茶noma」は、宮﨑茶房以外の茶葉もすべて無農薬のものです。
無農薬のこだわりからはじまり、40年近い歳月をかけて切り拓かれた香りのお茶の世界の歴史に思いを馳せながら、今季の「焙茶noma」を楽しんでください。

*「焙茶noma」は2022年1月20日発売です
*季節・数量限定商品です。
 限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます

焙茶noma

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