こだわりのいれ方

丸八製茶場の定番商品「献上加賀棒茶」。
「お店で飲むのと、家でいれるのでは全然違う!」というお声をいただくことがよくあります。
直営店舗の喫茶「一笑(いっしょう)」・「syn(シン)」・「実生(みしょう)」のスタッフに、
こだわりのいれ方を聞きました。

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実は店舗ごとに異なる
「献上加賀棒茶」のいれ方。

茶葉6g(大さじ約3杯)、沸騰したお湯260ccで25秒。「献上加賀棒茶」のパッケージに書かれている「おいしいいれ方(二人分)」です。

今回、さらにこだわった「献上加賀棒茶」のいれ方について、丸八製茶場の直営店舗で喫茶がある「一笑」・「syn」・「実生」のスタッフに話を聞いたところ、それぞれ違う回答がありました。

お客様が入られる席数や提供の方法など、それぞれ違う環境に合わせて変化した「献上加賀棒茶」のいれ方は、ご自宅でよりおいしく「献上加賀棒茶」を楽しむときの参考になるかもしれません。

お茶をいれるためのスタートは、どの店舗においても「お湯をしっかり沸騰させる」ところからです。煎茶には一度沸騰させたお湯を70~80度に冷ましたお湯がよいとされますが、焙じ茶をおいしくいれるには、沸騰させた100度のお湯がベストです。

日本の水道水はほとんどが焙じ茶をいれるのに適した「軟水」ですので、そのままお使いいただいて問題ありませんが、しっかりと5分間沸騰させて、カルキを飛ばしておきましょう。市販の水を使う場合は、「軟水」と書かれたものがお勧めです。

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丸八製茶場の喫茶では、すぐにお客様にお茶をお出しできるよう、いつも熱々のお湯が沸いています。

また、「献上加賀棒茶」をはじめとした丸八製茶場の焙じ茶は、煮出すことはせずに、短時間でさっといれることをお勧めしています。パッケージのレシピやこの記事のいれ方を参考に、焙じ茶の繊細な味と香りを楽しみましょう。

二人分をおいしくいれる。
1秒にこだわる「一笑」の「献上加賀棒茶」。

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金沢市東山のひがし茶屋街にある「一笑」は、町屋を改装した店舗です。 1階では喫茶を楽しむことができ、2階は誰もが利用できるコワーキングスペースになっています。

茶葉8g、220-240ccのお湯で24秒浸出(二人分)。基本のいれ方に近い「一笑」のレシピも、こだわって開発されたもの。使う急須の容量に茶葉とお湯の量を合わせ、それにベストな浸出時間を検証した結果、基本のレシピより1秒短い浸出時間となりました。

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「一笑」では、はかりの上で茶葉とお湯の量を正確に量りながらお茶をいれています。 全く同じ量でつくっても、気候などの条件によって意図しない味になる場合もあるため、 お客様にお出しする前には、別の器で味や香りのチェックをすることも欠かしません。

お店では、茶葉が浸出しすぎないよう、急須でお茶をいれた後、別の急須に移し替えて、お客様にお出ししています。使う急須はどちらも、あらかじめ温めておいたものです。

ご家庭ではそのまま器にいれることが多いかもしれませんが、せっかく熱々のお湯でいれた焙じ茶をそのままの温度で味わうために、使う急須や器を温めておくと、よりおいしく召し上がることができます。

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お店では、お茶をいれるための急須とお客様にお出しするための急須、二つを用意し、どちらも事前にお湯を入れ、温めておきます。こうすることで急須の温度に左右されず、熱々の焙じ茶を楽しむことができます。

一杯分を、好みの秒数で。
二煎目も楽しみやすい「syn」の「献上加賀棒茶」。

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JR富山駅のきときと市場 とやマルシェ内の「syn」。 たくさんの人が行き交う駅の中にある、プライベート感のある空間です。 日本茶だけでなく、日本酒やカクテルもご提供しています。

茶葉3g、110-120ccのお湯で20~30秒浸出。一人で一杯を飲み切るスタイルで「献上加賀棒茶」をお出ししている「syn」のレシピです。

ちょうど器に一杯分のこのレシピは、一人でお茶を楽しみたいときに便利です。二人分の分量でいれて急須の中に残ったお茶が浸出しすぎてしまうことも、別の器にお茶を取っておいて冷めてしまうこともありません。

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synの茶葉の量は一人分で3g。 写真の大さじ一杯分が2gなので、この1.5杯分が目安です。

お店で出すのは基本的に一煎目のみですが、ご自宅で楽しむ場合は、また違う味わいを楽しめる二煎目もお勧めしています。「香りはやはり一煎目ですが、焙煎の味がより強く出るのは二煎目かもしれません」。

二煎目を楽しむには、茶葉が必要以上にお湯に浸かったり、蒸れすぎたりしないことが大事です。一煎目をきちんと出し切ることはもちろん、二煎目のお湯をいれるまで、ふたをずらして蒸れを防いでおきましょう。

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二煎目まで楽しんでいただけるのは、ご自宅ならではの楽しみ方かもしれません。 急須のふたをずらして茶葉が蒸れるのを防ぐ方法は、スタッフが自宅で焙じ茶を楽しむ際に実践しているものです。

茶葉を贅沢に使う
「実生」の「献上加賀棒茶」。

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加賀市動橋にある「実生」。丸八製茶場の本社に併設された店舗です。 広い店内にはギャラリーも設けられており、定期的にさまざまな展示を行っています。

茶葉を標準レシピの2倍以上使う「実生」の「献上加賀棒茶」。茶葉13gにお湯は250cc、10秒でさっと浸出します。席数の多い「実生」では、お客様に少しでも早くお茶をお出しするため、このレシピを採用しています。

迅速な提供にこだわる「実生」のスタッフからは、「献上加賀棒茶」をいれるのにぴったりの道具を聞きました。「急須は茶こしつきのものが、やはり使いやすいでしょう。デザインの好みはあるのですが、横手のものが、やはり使いやすいですね。ご家庭だと同じ急須で別のお茶をいれることも多いと思います。釉薬のかかったものが、においがつきにくく、繊細な『献上加賀棒茶』の香りを楽しむのにはいいと思います」。

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「一笑」・「syn」のスタッフからも「急須は平たいものではなく、ある程度高さがあったほうが 浸出時間の短い焙じ茶はいれやすいです」 「まずは自分で実物を触ってみることが大事です」などのアドバイスをもらいました。

また、「献上加賀棒茶」を飲む器についても話を聞きました。「『献上加賀棒茶』の香りが逃げないよう、器は背の高い、若干細めのものがお勧めです」。

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シンプルなものから華やかなものまで、色とりどりの器たち。 どんな器でお茶が出てくるのかも、丸八製茶場の喫茶での楽しみのひとつです。

それぞれの店舗で使われている器は、この条件を満たすという点では共通しているものの、基本的にはさまざまです。そのセレクトにも店舗ごとに個性があるだけでなく、同じお店で同じメニューを注文してもお客様ごとに違う器になることも。

「その日の気候はもちろん、お客様の雰囲気や、時には服装に合わせて器をお出しすることもあります。出した器を気に入っていただけると、思わずうれしくなります」。レシピはさまざまの3店舗ですが、この点では同じ想いでした。

一笑(いっしょう)
076-251-0108
石川県金沢市東山1-26-13
https://issho.kagaboucha.com/

syn(シン)
076-471-8112
富山県富山市明輪町1-220 きときと市場 とやマルシェ内
https://syn.kagaboucha.com/

実生(みしょう)
0120-42-4251(フリーダイヤル)、0761-74-2425
石川県加賀市動橋町タ1番地8
https://misho.kagaboucha.com/

*新型コロナウィルスの影響により、営業時間の変更が多くなっております。
 お出かけの際は、各店舗のWebサイトにてご確認くださいますようお願いいたします。

献上加賀棒茶

献上加賀棒茶