《季節のほうじ茶》
3月「春巡」
2023年2月24日公開
丸八製茶場が毎月数量限定で発売している「季節のほうじ茶」は、
さまざまな品種の茶葉を、その個性が生きる焙煎で仕上げた焙じ茶です。
新しい解釈で花開く
軽やかな魅力。
丸八製茶場では、毎月限定の商品として「季節のほうじ茶」を販売しています。3月の「季節のほうじ茶」は、「春巡(はるめぐり)」です。
ヘンリー・マンシーニの『The Days Of Wine And Roses』はジャズのスタンダード・ナンバーとして有名ですが、シリアスな映画のテーマソングとしてつくられたため、どこか哀愁漂う雰囲気で演奏されることが多い曲です。その中で、ヒュー・ローソン・トリオによる演奏は、軽やかでリズミカルな演奏がどこまでも明るく、思わず体が動き出してしまいそうなほど。同じ曲の解釈の広さに、改めてジャズの面白さを感じさせてくれます。
丸八製茶場の「季節のほうじ茶」は、「日本茶」や「焙じ茶」を新しく解釈し、これまでにない魅力を発見しようという試みなのですが、今回の「春巡」は、その中で見つけ出した品種から生まれた、人気商品です。
発酵を味方につけてつくり上げる
花のような香り。
「春巡」は、「萎凋(いちょう)」という、生の茶葉を風通しの良い場所に置き、萎れさせることで香りを引き出す工程を経てつくられています。主に烏龍茶で用いられるこの方法は、日本茶ではなじみのないものでしたが、近年注目されつつあります。品種によってさまざまな香りが生まれる「萎凋」ですが、「春巡」の茶葉からは、その名の通り春を思わせる明るい花の香りが生まれました。
この茶葉を焙煎することで、さらに芳ばしく、甘さ、華やかな香りが強調された今回の「春巡」。春を迎え、心も体も軽快に踊りだしたくなるような季節にぴったりの、弾むような味わいの焙じ茶に仕上がりました。温かくいれるとふんわりと優しい渋味を、水出しでいただくとすっきりとまろやかな香りを楽しむことができます。
プレイヤーによって異なるジャズの演奏があるように、同じ品種でも、仕上げによって異なる味や風味が生まれ、思わぬ発見があります。春の光が輝き、心が浮き立つこの季節。うきうきとした気持ちで目に映るものごとや新しい発見を、軽やかに楽しんでみてはいかがでしょうか。
*「春巡」は2023年3月1日発売です。
*2023年3月の期間・数量限定商品です。
限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます