
この冬だけの、noma
2026年1月16日公開
毎年同じように過ごしている1年も、
その年その年の気候は少しずつ異なり、
その違いは、茶葉という自然に表れてきます。
2026年1月17日発売の「焙茶noma」は、
そんな自然の変化を、ブレンドに採り入れたお茶です。

釜炒りの芳ばしさが
じんわりと体になじむ「焙茶noma」
寒さに硬くなった体を、暖かな室内でほぐす。そんな時間が、一段と幸せに感じられるようになってきました。新年の冷たい空気は澄みわたり、真っ白なノートに向かうときのように、静かに心を躍らせてくれます。そんな人の心と呼応するように、体も春へ向かって穏やかに整うこの季節、体の奥からじんわりと温まる「焙茶noma」はいかがでしょうか。
「焙茶noma」の「noma」という名前には、人と時間との「間(マ)」を豊かにしたいという想いが込められています。今季の「焙茶noma」は、釜炒りという手法で製茶されたお茶を、その香りをいかしながら焙煎した、優しく包み込むような味と香りが特徴です。
「焙茶noma」のパッケージは、写真家の北岡稔章さんによる、季節を色彩で表現した写真に、 書家の池多亜沙子さんによる墨象のモチーフをあしらったもの。
毎年1月に発売される「焙茶noma」は、他の時季に販売されるものとは異なる特徴があります。それは、ブレンドされる茶葉が複数にわたり、いくつもの茶葉によって醸し出される香りと味わいの調和を目指した、アンサンブルのようなお茶になっていることです。毎年、茶葉の割合を変化させ、試行錯誤を重ねるその理由は、茶葉が毎年の気候の影響を受けることにあります。
毎年多くのチャを一つ一つ味わいながら
検討していくブレンド
1月に発売される「焙茶noma」の茶葉の品種選定は、前年からスタートします。5月頃からはじまる新茶の時期、丸八製茶場には全国の製茶問屋や生産者から多くのお茶のサンプルが届きます。試飲用のお茶は、動橋本社の2階のフリールームに集められ、社員による試飲が行われます。
新茶の季節にまとめて行われる茶葉の選定が難しいのは、多くの茶葉について短い期間に判断しなければならないから。毎年同じ茶葉を依頼して、同じものができあがるなら簡単ですが、実は、そんなにシンプルではありません。同じ生産者がつくる同じ品種の茶葉でも、その年の気候を反映して、毎年できあがりが異なるからです。選定する社員の集中力が試されます。
茶葉の見た目、焙じ前後の味や香り、浸出したときの水色(すいしょく)。茶葉一種類だけでも、確認しなくてはならない事項は多岐にわたります。
お茶のブレンドは、安定した品質を目指すために行う場合と、さまざまな品種を組み合わせて新しい味わいを生み出すために行う場合があります。
安定した品質を目指すブレンドは、製茶と焙煎の調整をすることで、気候などによる茶葉の違いを整え、商品として仕上げます。しかし、違いを整えることが目的のため、その違いを個性として楽しむことはできません。
自然から生まれる茶葉の個性を、焙じ茶としていかすことはできないか。そう考え、1月発売の「焙茶noma」は、その年その年の茶葉のユニークさを積極的に引き出したものになっています。
毎年異なる味をブレンドを変えてつくり出すため、1月発売の「焙茶noma」の茶葉の選定は、複雑なものになります。
毎年決まった味をつくるのではなく、それぞれの茶葉の個性をいかしつつ調和させるブレンドの作業は、他の焙じ茶よりも多くの時間をかけて行われます。まず、候補となる茶葉の、焙じる前と後の味と香りを確認します。経験を積むと、焙煎前後の茶葉の変化はある程度予測できるそうですが、まれに焙じることによって予測を超える味と香りが生まれることもあり、この過程はおろそかにできません。
実際の商品となる焙じ茶を焙じるための焙煎機は容量が非常に大きいため、検討段階では、小型のドラム式焙煎機が大活躍します。
また「焙茶noma」の茶葉は、もともと個性の強いものが選ばれます。多様な品種、多様な製法のチャを焙じ茶にすることで、焙じ茶の世界を広げていきたいという丸八製茶場の想いからです。
小型焙煎機で焙じ、ブレンドした「焙茶noma」の茶葉。このお茶を参考にして焙煎士がそれぞれの品種を焙煎機にかけ、ブレンドしたものが商品となるため、貴重な試作品です。
毎年1月発売の「焙茶noma」に一貫しているテーマは「釜炒り」。これは、製茶方法の一つです。一般的な煎茶は、製茶の際に蒸して茶葉の発酵を止めますが、釜炒り茶はその名の通り、釜で炒ることで茶葉の発酵を止めます。そうすることで生まれる、釜香(かまか)と呼ばれる独特の香りが特徴です。
また、日本で釜炒り茶をつくっている生産者は多くないため、釜炒り茶を集めるのは大変なこと。その釜炒り茶を複数種類ブレンドし、さらに焙煎してつくる焙じ茶は、なかなか味わうことができないものといえるかもしれません。
じんわり、体と心がほぐれていく。
今季の「焙茶noma」
今季の「焙茶noma」にブレンドされている茶葉は6種類。米や豆のような穀物感のある「みねかおり」と、栗のような甘味のある「みやまかおり」は今季の「焙茶noma」の味わいを表現する上で欠かせないものです。どちらにも共通しているのは、温かみを感じる穏やかな旨味と甘味。冬の体と心を優しくじんわりと温めてくれる組み合わせです。
さらに、心が整うすっきりとした風味とメンソール感を加えるために、3種類の茶葉を使用。そして、隠し味となっているのが「さやまみどり」。野生的とも表現できるクセのある風味が、お茶の味を個性的なものにしてくれています。
「焙茶noma」商品開発担当の竹本さん。時季ごとの茶葉の選定とブレンドには、強い想いと独自のストーリーがあります。
「毎年、同じ時季に発売する『焙茶noma』の味は近い傾向にありますが、今季の『焙茶noma』は、よりほっこり感が強く出ています。これには、ほっこり系の茶葉の品質や収量、つまり自然から生まれた変化が影響しているんです」と竹本さんは語ります。
今季の「焙茶noma」と一緒に楽しんでいただきたいのが、レンコンを使った料理。シャキシャキとした食感とほっくりとした味わいが、お茶の味によく合います。
柔らかく穏やかな味の中に芯の強さが感じられる今季の「焙茶noma」。決して派手ではないけれど、地に足のついた健やかさと安心感が、このお茶の魅力です。その年その年の気候に合わせて変化していくブレンドは、まるで自然からのメッセージのようにも感じられます。
寒さはまだまだ続きます。目覚めた後、朝の体を緩める一杯に。寒い中を訪ねてくれた友人へ、温かなおもてなしとして。夕食時、家族の体をいたわるほっとする飲みものとして。この冬だけの「焙茶noma」を楽しんでみませんか。










