
《TEAWORDS No.3》
シングルオリジンのお茶って?
2026年2月16日公開
お茶を好きな人は知っているけれど、初心者にはちょっとハードルが高い、お茶についての用語。
「TEAWORDS」では、焙じ茶についての言葉を中心に、お茶にまつわる言葉をご紹介します。
第三回は、ここのところよく聞くようになった「シングルオリジン」とブレンドのお話。

しんぐる-おりじん【シングルオリジン】
single origin
ある生産者が育てた単一の品種が、そのまま商品となったもの。日本では、もともとブレンドされた茶葉が主流だったが、近年、生産者や品種の個性に注目した「シングルオリジン」という考え方が生まれた。シングルオリジンの茶葉は、生産者が茶葉の栽培から製茶までを一貫して行うため、生産者が目指す味の方向性が明確に表現される。そのため、個性的な香りや味のものが多い。
ブレンドにはブレンドの、シングルオリジンにはシングルオリジンのよさがあり、それぞれを理解するとお茶の世界が豊かになる。コーヒーやチョコレートでも同様の動きがあるのはご存じの通り。
【例文】
「このお茶おいしい!」「高知県の佐藤さんの『やぶきた』のシングルオリジンだよ」「『やぶきた』なのに、これまで飲んだことのない、個性的な味わいだね。栽培の仕方に特徴があるのかな…」
ごうぐみ【合組】/ぶれんど【ブレンド】
blending in refining process
お茶の仕上げの過程で複数の茶葉を混ぜることを、お茶の用語で「合組/ブレンド」という。チャは、品種はもちろん、生産者、畑の場所、摘み採った日でも微妙に味わいが違う。そのため、安定した品質の商品をユーザーに届けるために「合組/ブレンド」を行う。毎年異なる気候の中で、高い品質のお茶を楽しむことができるのは、この「合組/ブレンド」のなせる技。
一方で、安定した品質を目指すだけでなく、目指すお茶の味を出すために複数の品種を混ぜることも「合組/ブレンド」という。
【例文】
製造の竹中さんは、今月はブレンドの焙じ茶の開発に取り組んでいるらしい。
ちゃ-どんや【茶問屋】/
ちゃ-しょう【茶商(茶卸売業者)】
dealer in tea
お茶の仕上げ加工から流通までを専門にしている茶商工業業者のこと。
仕上げ加工とは、生産者が下ごしらえした「荒茶」と呼ばれるお茶を仕入れ、乾燥、火入れ、合組/ブレンドなどを行って「仕上げ茶」をつくること。特にこの「仕上げ茶」づくりに力を入れている茶問屋を「製茶問屋」と呼ぶ。
茶業界以外の問屋はメーカーから商品を買い取り、小売店まで流通させる部分がメインだが、茶問屋/茶商の場合は、こういった商品づくりまで行うところに特徴がある。
ちなみに、丸八製茶場の「献上加賀棒茶」や「加賀棒茶 ほうじたて」などの茎の焙じ茶は、荒茶から「粉」や「毛葉(けば)」などを取り除いたものを「焙じ茶原料」として仕入れ、つくられる。チャの樹の茎はたくさん流通しているものではないため、良質なものを集める場合には、茶問屋/茶商の協力が欠かせない。
【例文】
新商品は、鹿児島の茶問屋を通じて仕入れた茶葉でつくった。
【参考】
「献上加賀棒茶の原料」
https://kagaboucha.com/cat2/57
よい-ごし-の-ちゃ-は-の・む-な
【宵越しの茶は飲むな】
Don’t reuse tea leaves the next day.
前の日に使った茶葉を次の日に再度使ってはいけないという言葉。日本では一煎目、二煎目と同じ茶葉を使ってお茶をいれる文化があるが、一煎目をいれた茶葉はその日のうちに使えという意味。理由は、茶葉が傷むため。茶葉には抗菌作用のあるカテキンが含まれているが、このカテキンはお湯を注ぐたびに流出する。そのため、急須やポットの中に残ったお茶を長時間置いておくと腐ってしまう。
ちなみに、ペットボトルのお茶には茶葉が含まれているものが少なく、また酸化防止剤としてビタミンCが添加されているため保存がきく。開封後は同じく腐敗の危険があるので、早めに飲み切るようにすること。
【例文】
その急須の茶葉、昨日の夜に使ったやつだから捨てておいて。「宵越しの茶は飲むな」っていうでしょ。











