《季節のほうじ茶》

4月「水見色かおり」

2024年4月3日公開

丸八製茶場が毎月数量限定で発売している「季節のほうじ茶」は、
さまざまな品種の茶葉を、その個性が生きる焙煎で仕上げた焙じ茶です。

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はじまりに色を添える
華やかな味わい。

4月の「季節のほうじ茶」は、「水見色(みずみいろ)かおり」です。「水見色かおり」は、静岡市葵区にある水見色という地域で生まれた茶葉です。その昔、この地域にある自然ダム湖の水の色で川の氾濫を予測していたことにその名前の由来を持つ水見色は、お茶の栽培にも適した地域です。

その水見色で、新しいお茶の可能性を追求し、香り豊かなお茶を目指してつくられた品種が「水見色かおり」です。水見色の山間で育てられている「水見色かおり」は、いまが見ごろの山桜の風景が思い浮かぶような、上品で華やかな香りと穏やかな味わいが特徴です。

焙煎では、ほのかな苦味を残しながらも、からっと洗練された凛々しい芳ばしさを引き出しました。春の陽射しのような穏やかな飲み心地は、はじまりの季節にふさわしく、気持ちをすっと切り替えてくれる焙じ茶です。

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「水見色かおり」の茶葉。お茶の葉と茎がまっすぐ伸びる様は、まるでぴんと背筋を伸ばしているかのようです。

「水見色かおり」は、水出しで味わうのが特におすすめです。しっかりとした旨味に加え、華やかでフルーティーな味わいを存分にお楽しみいただけます。この4月に、新しいスタートを切る方も多いでしょう。そんな日のために取っておきたい、特別感のあるお茶です。

「水見色かおり」と楽しみたい、
物語への愛の物語。

「季節のほうじ茶」をご紹介するこの記事では、その味わいから連想される本をご紹介しています。今月ご紹介するのは、サム・ウィンストン、オリヴァー・ジェファーズ 作、柴田元幸 訳『本の子』です。

物語の世界からやってきた「本の子」は、主人公である男の子を自らの世界へ誘います。ワクワクする冒険や、恐ろしいモンスターとの遭遇など、物語の中で経験するいろいろな出来事が、実在の物語をある手法を使いながら描かれていきます。

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サム・ウィンストン、オリヴァー・ジェファーズ 作、柴田元幸 訳『本の子』ポプラ社。物語への愛に溢れたこの本の中で、子どもの頃に読んだことのある物語と再会する方も多いでしょう。

読書という行為は、そこに書かれた文字を読み、頭の中でその意味を組み立て、ストーリーを理解するプロセスなのですが、そのプロセスを経て、私たちの心の中に夜の闇を恐ろしいと思う感覚や、世界の美しさへの感動が生まれます。きっとそれが、物語の力なのでしょう。そう考えると、もしお茶を飲むことで、その香りを感覚で楽しみ、味わいに感動することができたら、それがお茶の力なのかもしれません。

『本の子』の中には「わたしたちは物語でできている。」という言葉が登場します。物語を読んで感動する心、お茶を飲んでおいしいと感じる感覚が、私たちをつくっていると考えたなら、幸せというものは意外と簡単なものになるでしょう。

4月ははじまりの季節。あなたにとっての新しい物語が、スタートするかもしれません。「水見色かおり」の香りと味わいが、そのはじまりに明るい希望を添えることができますように。このお茶は、そんな願いを込めてつくられました。

「季節のほうじ茶」の記事は今月をもってお休みとなりますが、商品「季節のほうじ茶」は、より新しい、よりワクワクするお茶の物語を探して、これからも続いていきます。ぜひ、来月からの「季節のほうじ茶」も楽しみにしてください。

*「水見色かおり」は2024年4月1日より発売です
*2024年4月の期間・数量限定商品です。
 限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます

水見色かおり

水見色かおり