《季節のほうじ茶》
12月「青心烏龍」、1月「香寿」
2021年11月26日公開
丸八製茶場が毎月数量限定で発売している「季節のほうじ茶」は、
さまざまな品種の茶葉を、その個性が生きる焙煎で仕上げた焙じ茶です。
丸八製茶場では毎月限定の商品として「季節のほうじ茶」を販売しています。
お茶は、大きく「緑茶(不発酵茶)」・「烏龍茶(半発酵茶)」・「紅茶(発酵茶)」の3つに分けられます。焙じ茶はこれらのお茶をさらに焙煎してつくられるものです。一般的には緑茶を原料とすることが多い焙じ茶ですが、丸八製茶場は緑茶だけではなく、さまざまなお茶を焙煎することによって、新しい香りと味わいを追求しています。
12月と1月の「季節のほうじ茶」は、烏龍茶(半発酵茶)の製法を用いたお茶を原料にしました。
烏龍茶は、萎凋(いちょう)香という香りを出すために、茶葉を摘み取った後にしばらく置いて発酵させ、よい頃合いで発酵を止めるために釜で炒って熱を加えます。この「釜で炒る」という方法により、独特の釜炒り香が出ます。この香りが、「蒸す」という方法で熱を加える緑茶とはまた違った個性になります。
烏龍茶のようにつくられた茶葉を浅く焙煎して焙じ茶に仕上げた12月と1月の「季節のほうじ茶」。フルーティな萎凋香と、どこかほっこりとする釜炒り香の組み合わせには、年末年始にふさわしい華やかさがあります。
ゆっくりとご自宅で過ごす時間に、二種類の茶葉の違いをぜひ楽しんでください。
12月の「季節のほうじ茶」は
りんごのような香りの「青心烏龍」
12月の「季節のほうじ茶」は、「青心烏龍(セイシンウーロン)」です。「青心烏龍」は、台湾で生まれた品種ですが、今回使用したのは、日本の茨城県猿島郡にある木村製茶工場で栽培されたもの。木村製茶工場では、気候の異なる日本で「青心烏龍」を生産するために、10年以上前から毎年台湾に製茶を学びに行っているそうです。
焙煎前の「青心烏龍」は、甘く爽やかな風味です。これを焙煎すると、部屋いっぱいに釜炒り香が広がります。そして焙煎後に残るのは、甘い、りんごのようなフルーティな香りです。
「青心烏龍」は、温かくいれて香りを楽しむのもおすすめですが、水出しでいれると、甘さの後にほどよい渋味が感じられ、新しい表情を見せてくれます。
寒い季節に楽しむ水出しの「青心烏龍」にも、ぜひ挑戦してみてください。
木村製茶工場
https://www.kimuraseicha-kohjyo.com/
*「青心烏龍」は2021年12月1日発売です
*12月・数量限定商品です。
限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます
1月の「季節のほうじ茶」は
マスカットのような香りの「香寿」。
1月の「季節のほうじ茶」は、「香寿(こうじゅ)」です。「香寿」は、「萎凋香」をいかした個性的な香りのお茶づくりをされている丸高農園の茶葉です。
日本のお茶の約7割を占めている「やぶきた」。うま味・甘味に優れた品種ですが、日本のお茶が「やぶきた」一辺倒になってしまうことに早くから危機感を抱いていたのが、丸高農園でした。そして世界中のお茶を学び、行き着いたのがお茶の香りへのこだわりだったのです。
お茶の香りを引き出すために、台湾茶の製法を学んだ丸高農園。「香寿」は「青心烏龍」と同じように半発酵のお茶を釜炒りで仕上げてつくられていますが、茶葉は日本の在来種です。性質が異なる一株一株の香りと味を確かめながら、「香り」の個性を求めて、探し出したものでした。
マスカットのような香りの「香寿」。もともとアレンジティーやフレーバーティーのようにも感じられる強い風味がありますが、焙煎するとほどよい芳ばしさが加わり、まろやかな味わいが楽しめます。
茶葉に白毛と呼ばれる白い部分があることから、白い眉=「長寿」、そこに香りを加えて「香寿」と名付けられた茶葉は、新しい年にふさわしい、縁起のよいお茶としても好まれています。
丸高農園
https://www.marutaka-farm.jp/
*「香寿」は2022年1月1日発売です
オンラインショップ 12/29~受付を先行開始いたします
店舗での発売 1/1~ ※店舗の営業日に準じます
*1月・数量限定商品です。
限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます