よく、体を温める冬。

2024年10月28日公開

冬がやってきました。
体を温めるために、お茶はいかがでしょうか。
焙じ茶に含まれる「ピラジン類」や「テアニン」は、
寒さに硬くなりがちな心身をほぐしてくれます。

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冬を温かく、心地よく過ごすための
焙じ茶のレシピ。

石川県加賀市にある丸八製茶場 本社は、冬になると深い雪に包まれます。そんな寒さの厳しい季節こそ、焙じ茶をいれたときの湯飲みから感じるぬくもりや、ふんわりと漂う芳ばしい香りを、ことさらにうれしく感じるものです。もしかしたら、それは焙じ茶に含まれる成分の力を、体が覚えているからかもしれません。

焙じ茶の香り成分「ピラジン類」には、血行を促進する効果があるといわれています。また、お茶に含まれる旨味成分「テアニン」は、心身をリラックスさせてくれます。その両方が含まれる焙じ茶は、寒い冬に積極的に取り入れていきたい飲み物です。

今回は、焙じ茶をアレンジしたレシピをご紹介します。さらに、レシピに組み合わせることでよりおいしさが広がる食材をご紹介。日々のくらしの糧となる食品は、できるだけ安全な原料と製法にこだわりたいもの。昔ながらの製法を大切につくり続けられている食材は、体に優しいだけでなく、そのおいしさも魅力です。

「献上加賀棒茶」の茶飯 レシピ

いつも飲んでいる「献上加賀棒茶」を、今日は茶飯にしてみませんか。秋から冬は、お米がおいしい季節です。そんなお米に、芳ばしい棒茶の香りと旨味を加えました。「献上加賀棒茶」の香りと味わいを2つの工程に分けて贅沢に含ませた茶飯は、いつもとは違った食卓を演出してくれます。

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材料(2~4人分):
お米 300g(2合)
A.「献上加賀棒茶」 9g(大さじ約5杯)
または「献上加賀棒茶」ティーバッグ 3個
B.香り出し用茶葉「献上加賀棒茶」 3g(大さじ約2杯)
または「献上加賀棒茶」ティーバッグ 1個
冷水(浄水またはミネラルウォーター) 600ml
塩 3g

1)「献上加賀棒茶」の水出しを用意します。お茶パックに入れたAの茶葉を冷水に入れ、冷蔵庫で2時間置きます
2)お米を洗い、30分ほど浸水させます
3)土鍋に水気をきったお米と塩、1)の「献上加賀棒茶」の水出し360mlを注ぎ、軽く混ぜます。炊飯器で炊く場合は、水出しを通常の水加減まで入れてください
4)Bの香り出し用の茶葉をお茶パックに入れ、お米の上に載せます。ふたを閉め、土鍋を中火にかけます。沸騰したら弱火にして10分ほど加熱を続けます
5)火を消し、ふたは開けずにそのまま10分間蒸らします
6)炊き上がったら香り出し用の茶葉を取り除き、よく混ぜてお召し上がりください

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このレシピは、丸八製茶場の「加賀玄米茶」を使い、下記の分量でもつくることができます。その場合は、Cの分量の「加賀玄米茶」を混ぜ込み、炊飯すると、見た目と食感の変化が楽しめます。

材料(2~4人分):
お米 300g(2合)
A.「加賀玄米茶」 15g(大さじ約3杯)
または「加賀玄米茶」ティーバッグ 3個
B.香り出し用茶葉「加賀玄米茶」 10g(大さじ約2杯)
または「加賀玄米茶」ティーバッグ 2個
C.混ぜ込み用茶葉「加賀玄米茶」 5g(大さじ約1杯)
または「加賀玄米茶」ティーバッグ1個を目安にお好みで
冷水(浄水またはミネラルウォーター) 600ml
塩 3g

「献上加賀棒茶」の茶飯と一緒に楽しんでいただきたいのは、三幸農園「紫蘇小梅干(しそこうめぼし)」と堀河屋野村「【熟成】徑山寺(きんざんじ)味噌 」です。どちらも茶飯のシンプルな味わいを引き立て、ほどよい食事のアクセントになってくれます。

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和歌山県の三幸農園は、丸八製茶場の「大福茶」の梅をつくっている農園です。「紫蘇小梅干」は、粒よりの紀州産・小梅を使用し、梅本来の味を生かして、手間を惜しまずじっくりと仕上げられています。小粒なのにふっくらとしていて食べやすく、果肉のおいしさにこだわった「紫蘇小梅干」は香りも高く、日々の食卓や、おにぎり、お弁当にもぴったりです。

「径山寺味噌」は、「紫蘇小梅干」と同じ、和歌山県の名物。鎌倉時代に中国(宋)より伝わった、現代のしょうゆのルーツとなった食べ物です。その時代からの製法を守り、みそにウリ、ナス、シソ、ショウガを入れて漬け込み、長い時間をかけて熟成された堀河屋野村の「【熟成】徑山寺(きんざんじ)味噌 」は、芳醇な香りと豊かなコクをしっかりと含んだ野菜のおいしさを味わうことができます。

「献上加賀棒茶」の棒茶ラテ レシピ

濃いめにいれた「献上加賀棒茶」と牛乳を合わせてつくる棒茶ラテ。コーヒーや紅茶より優しい口あたりの棒茶ラテは、お茶の持つほのかな渋味と牛乳の甘味のバランスが絶妙です。胃に優しく温かなメニューは、寒い日の仕事の休憩時間や勉強のお供にも。

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材料(2人分):
「献上加賀棒茶」 18g(大さじ約9杯)
または「献上加賀棒茶」ティーバッグ 6個
熱湯 320ml
牛乳 80ml
砂糖 10g

1)急須または耐熱容器に茶葉と熱湯を入れ、2分30秒待ちます
2)カップに砂糖を入れ、1)のお茶を注ぎ、よく溶かします
3)温めた牛乳を加えて、完成です

「献上加賀棒茶」を同じ量の「深炒り焙茶BOTTO!」にすると、より奥行きのある味わいに。

濃いめにいれた「献上加賀棒茶」と組み合わせていただきたいのが、コクがあるのに後味すっきりの「オホーツク おこっぺ有機牛乳」。双方の深みが響き合い、リッチな飲み心地を楽しむことができます。

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「オホーツクおこっぺ有機牛乳」は、流氷が見られることで有名なオホーツク海に面する北海道興部(おこっぺ)町のノースプレインファームでつくられています。広い放牧地でのびのびと育った牛から搾った生乳の味をできるだけそのままお届けするため「低温殺菌・ノンホモジナイズ製法」で製造。夏は放牧地の青草を、冬は夏に収穫した牧草を食べて育つので、季節によってミルクの味が変化するのも大きな特長の1つです。ぜひ、牛乳から感じられる自然の豊かさをお楽しみください。

「加賀ほうじ茶」の柚子焙じ茶 レシピ

冬の体にうれしいホットレモネードを、柚子のジャムと「加賀ほうじ茶」でつくりました。材料だけ揃えておけば、つくり方はシンプルなので、ちょっと特別感を出したい来客時にも最適です。「柚子ジャム」は市販のものも利用できますが、秋から冬が旬の柚子を使ってご自身でつくってみるのも、楽しいものです。

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材料(2人分):
「加賀ほうじ茶」 6g(大さじ約3杯)
または「加賀ほうじ茶」ティーバッグ 2個
熱湯 260ml
柚子ジャム 1人あたり1~2g
はちみつ お好みで少々
*柚子ジャムとはちみつはお好みで量を調節してください

1)急須または耐熱容器に茶葉を入れ、熱湯を注ぎ、1分待ちます
2)湯飲みに1)のお茶を注ぎ、柚子ジャムを溶かします
3)お好みではちみつを加えると、優しい甘さが加わり、味に深みが出ます

「加賀ほうじ茶」を同量の「一番摘み煎茶 土佐 東津野(とさ ひがしつの)」にすると、爽やかで渋味のある味わいを楽しめます。


【柚子ジャム レシピ】
材料(2人分):
柚子の皮 50g
柚子の果汁 20g
グラニュー糖 70g(柚子の皮+柚子の果汁の重さ)
浄水 70ml
はちみつ 大さじ2杯

1)小鍋にはちみつ以外の材料を入れ、よく混ぜてなじませます
2)中火にかけ、煮詰めます
3)とろみが出てきたら火を止め、はちみつを加えてよく混ぜます
4)煮沸消毒した容器に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして出来上がり

「加賀ほうじ茶」の柚子焙じ茶に使っていただきたいのが、秋山養蜂「国産アカシヤはちみつ」です。すっきりとした優しい甘味が「加賀ほうじ茶」と柚子の風味を引き立てます。

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秋山養蜂は、本物の味わいにこだわった国産はちみつづくりを続けている養蜂場です。アカシヤのはちみつはクセがなく、すっきりとキレがあり、優しい味わいが柚子との組み合わせにぴったりです。はちみつが白く固まってしまう結晶化が遅いため、冬場には特にお勧めのはちみつです。

「BOTTO!」の豆乳ぜんざい レシピ

「ぜんざい」の定義は地方によって異なりますが、石川県では粒あんとお餅を組み合わせたものを指します。今回は、この「ぜんざい」に「深炒り焙茶 BOTTO!」と豆乳を加えました。焼いたお餅と焙じ茶の芳ばしさと、粒あんと豆乳のほっくり濃厚な甘さが響き合う、一味違ったレシピです。

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材料(2人分):
「深炒り焙茶 BOTTO!」 12g(大さじ約6杯)
熱湯 200ml
豆乳 60ml
粒あん 240g
砂糖 お好みの量で
お餅 お好みの量で

1)網もしくはフライパンでお餅を焼きます
2)急須または耐熱容器に茶葉と熱湯を注ぎ、2分待ちます
3)ミルクフォーマーで豆乳を温めます
4)小鍋に2)でいれたお茶と粒あんを入れ、よく混ぜながら弱火で3分火にかけます。お好みで砂糖を追加して調整してください
5)おわんにお餅を入れ、4)を注ぎます。豆乳の泡をふんわりのせたら出来上がり

「深炒り焙茶 BOTTO!」を同量の「加賀ほうじ茶」にすると、軽やかな味わいに。


「深炒り焙茶 BOTTO!」の豆乳ぜんざいに使っていただきたいのが、久保食品「豆乳」です。濃厚な味わいは、お茶の渋味と深みを受け止め、粒あんの甘さとあいまってリッチな味わいをつくりだします。

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久保食品は、国産大豆100%の豆腐をつくっている香川県のお店。その商品は「くぼさんのとうふ」の名前で親しまれています。原料となる大豆はもちろん、豆腐や豆乳をつくる際に必要な、にがり、水など一つひとつに納得のいくものだけを選んでいます。「豆乳」は通常の豆腐の製造過程において一般的に使われている消泡剤の替わりに、昔ながらの米ぬかを使用。大量生産とは一線を画す商品です。


いかがでしたでしょうか。冬は自然と家の中にいる時間が長くなります。おうちで過ごすいつもの時間を、ほっとする焙じ茶メニューで、少しだけ特別なものにしてみませんか。新しいレシピや食材は、変わらないように思える毎日を楽しくアップデートしてくれます。ご紹介したレシピのどれか一つでも、冬の新しい定番となれば、うれしく思います。

献上加賀棒茶

献上加賀棒茶

加賀ほうじ茶

加賀ほうじ茶

BOTTO!

BOTTO!