《季節のほうじ茶》

10月「さやまかおり」

2022年9月30日公開

丸八製茶場が毎月数量限定で発売している「季節のほうじ茶」は、
さまざまな品種の茶葉を、その個性が生きる焙煎で仕上げた焙じ茶です。

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ジャンルの垣根を超えた
自由な発想に胸を躍らせて。

丸八製茶場では、毎月限定の商品として「季節のほうじ茶」を販売しています。10月の「季節のほうじ茶」は、「さやまかおり」です。

『ラプソディ・イン・ブルー』は、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲した狂想曲(ラプソディ)です。ジャズとクラシックのジャンルを行き来する曲調は、官能的な中にユーモラスな響きを交えてはじまり、ピアノソロにオーケストラの壮大な調べが重なったかと思えば機関車のような陽気なリズムを経て、優美でロマンチックなメロディに移行。その大きな躍動は、聴く人を飽きさせることがありません。

10月の「季節のほうじ茶」は、そんな音楽の自由さが思い浮かぶ、異なるジャンルの茶葉と製法を組み合わせた焙じ茶です。

台湾の烏龍茶製法を取り入れつくられた茶葉を
焙煎し、生まれた「さやまかおり」。

埼玉県狭山市で生まれた「さやまかおり」という品種は、香りと渋味が特徴です。今回の「さやまかおり」は、その品種を、静岡県富士宮市で、烏龍茶の生産方法を用いて育てたものです。

台湾の烏龍茶は、摘み取った茶葉を萎れさせることにより、茶葉の酸化を促し、香りを引き出す「萎凋(いちょう)」を、独特の香りを出すための手法として取り入れています。煎茶の生産では避けられることが多い「萎凋」は、烏龍茶のほか、紅茶などにも用いられている工程です。本場 台湾で3年間お茶づくりを学んだ生産者 渡邉拓哉さんは、この手法を用いて、日本の品種を使ったさまざまなお茶をつくり出しています。

渡邉さんの斬新なお茶に魅了された丸八製茶場の焙煎士が、「さやまかおり」を焙煎し生まれたのが、独特の甘い香りと渋味が調和した独創的な焙じ茶でした。

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「さやまかおり」の茶葉。攪拌しながら萎凋した茶葉を、台湾茶伝統の釜炒りで仕上げました。

埼玉県で生まれた品種を、静岡県の地で、烏龍茶の手法を取り入れながら茶葉とし、石川県で焙煎した「さやまかおり」。生産者と丸八製茶場が国と地域といったジャンルを超えて、生まれた焙じ茶です。ジャズとクラシックのように自由に、美しく響き合う香りと味を、お楽しみください。

*「さやまかおり」は2022年10月1日発売です
*2022年10月の期間・数量限定商品です。
 限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます