《季節のほうじ茶》

2月「ブレンド23-02」

2023年1月30日公開

丸八製茶場が毎月数量限定で発売している「季節のほうじ茶」は、
さまざまな品種の茶葉を、その個性が生きる焙煎で仕上げた焙じ茶です。

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日本の茶葉から生み出される
新しい華やかさ。

丸八製茶場では、毎月限定の商品として「季節のほうじ茶」を販売しています。2月の「季節のほうじ茶」は、「ブレンド23-02」です。

映画『ハウルの動く城』のテーマソングとして有名な『Merry-Go-Round of Life』。悲しげなピアノソロではじまる旋律に少しずつ楽器が加わり、ワルツの軽やかなリズムで賑やかに展開するこの曲は、最後に冒頭と同じ旋律が壮大な盛り上がりを見せて終わります。

「ブレンド23-02」に使われているのは、「さやまかおり」と「やぶきた」。どちらも緑茶としてよく飲まれている品種ですが、「ブレンド23-02」は、緑茶ではあまり用いられることがない方法で栽培・製茶された茶葉を使用し、紅茶のように華やかな香りと、ほのかな蜜のような甘さが楽しめる焙じ茶に仕上げました。繊細に計算をされたいくつもの工程を経て、華やかな香りと重厚な味わいがつくり出されていく過程は、まるで『Merry-Go-Round of Life』の曲のようです。

東方美人茶の手法による
紅茶のように華やかな香りと、ほのかな甘さ。

「ブレンド23-02」の茶葉は、静岡県富士宮市でつくられています。生産者の渡邉さんは、台湾でお茶の生産について学んだ方で、日本では数少ない、東方美人茶の製法をいかしたお茶づくりをしています。

東方美人茶の茶葉は、ウンカと呼ばれる虫の力を借りて、蜜のような甘い香りを出します。ウンカは日本茶の生産においては避けられる虫ですが、東方美人茶づくりにおいては、ウンカが汁を吸った茶葉のみを集めることが大切とされるほど珍重されます。今回使用された「さやまかおり」と「やぶきた」も、ウンカの力を借りて生産されており、その甘い香りがお茶にいかされています。

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台湾茶と同じ釜炒りの製法でつくられた茶葉は、丸みを帯びた形状です。いれたお茶は、紅茶のような美しい茶色になります。

東方美人茶の手法でつくられた「ブレンド23-02」は、製茶の過程も煎茶とは異なり、茶葉の香りを引き出すための発酵に手間と時間をかけています。焙煎は、そこから生まれる熟れた果実のような味わいを損なわないよう、浅炒りで行っています。

「ブレンド23-02」は、丸八製茶場が新しい焙じ茶づくりを追求する中で生まれたお茶です。甘く濃密な香りと深みある味わいからは、ワルツのような軽やかさと、古い時代を懐かしむような郷愁すら感じられるようです。日本と台湾でそれぞれに発展したお茶の文化の出会いが生み出す、「季節のほうじ茶」シリーズの新しい可能性を楽しんでください。

*「ブレンド23-02」は2023年2月1日発売です。
*2023年2月の期間・数量限定商品です。
 限定数に達した場合は販売終了とさせていただきます