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茶園 三畝(さんぽ)日記

大寒波

2023年5月19日公開

丸八製茶場の焙じ茶は、全国の生産農家のかたが
大切に大切につくったお茶からできています。
茶園「三畝(さんぽ)」は、丸八製茶場がお茶づくりへの
理解を深めるためにつくった勉強用の茶園。
動橋(いぶりはし)の自然と、スタッフの奮闘をお届けします。

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だんだん暑くなってきましたねえ。
ですが、今回は、この冬の大寒波の時の様子をお届けします。

1月、加賀市には大寒波によって大雪が降りました。そのため、露地栽培のチャの樹はほとんど雪の重さで地面近くまでヘタってしまい、あわてて雪をどかす作業を行いました。

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雪の重みで枝の一本一本が垂れ下がってしまっています…

枝折れなどは見かけませんでしたが、樹形が変化してしまったものが大部分のように思います。茶葉の上には降り積もって凍り付いた雪が塊となって付着していて、見るからに寒さに耐え忍んでいる状況でした。一枚一枚除去していると相当の時間がかかってしまうため、やむを得ず、太陽が顔を出してくれるまでそっと見守る事にしました。

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まるく固まった雪は、雪うさぎのようで可愛らしいですが、茶葉は寒そうです。

太陽の熱によりじわじわと雪が解けて水分となり、新茶の春に向けての生育に好影響をもたらしてくれることを期待しています。

露地栽培のチャの樹だけでなく、ハウス内の茶葉にも影響が出ました。安全だろうと思い込んでいたハウス内に、側面から雪が舞い込んできており、一面が白くなっています。幸い、少量の積雪ですみましたが、寒波や積雪が予測される場合には側面のシートも降ろしておいた方がよいと思いました。

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ハウスの中は無事かと思いきや…

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脇が甘かった、ということでしょうか。少しですが、雪が積もってしまいました。

1月の終わりが見えた、寒い冬の季節も折り返し地点。2月という魔の月間が控えているので、大雪情報には一層気を配り、暖かい春から芽吹きまで、チャの樹たちが無事に過ごせるよう、管理を続けていこうと気持ちを新たにしたお話でした。

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高校時代に野球をやっていそうと言われるのですが、どうしてでしょうか?

茶園スタッフ長崎。本業は製造課スタッフ。
お茶とマラソンをこよなく愛する33歳。