茶園 三畝(さんぽ)日記

茶園にヒーロー現る!

2024年10月9日公開

丸八製茶場の焙じ茶は、全国の生産農家のかたが
大切に大切につくったお茶からできています。
茶園「三畝(さんぽ)」は、丸八製茶場がお茶づくりへの
理解を深めるためにつくった勉強用の茶園。
動橋(いぶりはし)の自然と、スタッフの奮闘をお届けします。

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今回も、少し前のお話です。

2023年の夏。ニュースでは連日「外は危険な暑さです」と報じられていました。それを聞くたびに、その危険な暑さにずっとさらされているチャの樹が心配になる、わたし長崎。定期的な水やりをすれば生育は保たれますが、この暑さでは水をやる側の人間も立っていられないほどバテてきてしまいます。

しかし!昨年の茶園「三畝」の夏はいつもと違っていました。

茶園の畝の間に等間隔で穴が空いたホースをしき、その穴から水を出すという画期的な水やりシステムがスタートしたのです。ホースがつながっている蛇口をひねって1時間ほどおくだけで、水やりが完了。このシステムのおかげで、時間や負担を大幅に削減できました。

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ビニールハウスの中央に伸びる半透明のホース。この光景だけでもう涼やかに感じてしまう長崎です。

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アップで見るとこんな感じです。シンプルだけれどエクセレントなアイデア!

実はこのシステム、西出(にしで)さんという、丸八製茶場の社員のご家族の協力によって整備されたものです。まさに茶園のヒーロー、夏の救世主。西出さんのおかげで水が出る。もうこれは西出さんではなく水出さん…!長崎もチャの樹も大感謝です!

驚くのはこれだけではありません。
西出さんは何と夏の重労働「草刈り」にも革命をもたらしてくれたのです!

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おわかりいただけますでしょうか!?我がもの顔で伸びていた雑草がしっかりと刈り取られています!

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かなりの面積の草がすっきりと刈り取られています。前回の投稿「ぐず焼き祭り」の1枚目の写真と比べていただくと、分かりやすいかもしれません。

前回の投稿はこちら:
https://kagaboucha.com/cat4/5-146

茶園が見違えるほどすっきり丁寧に作業され、これまで未開拓だった茶園の奥のエリアもきれいになり、広々としました。これほどの成果を西出さんはわずか2時間で成し遂げたとのこと。さすが茶園のヒーロー、雑草デストロイヤー。

しかし、その速さには秘密があったのです。
それがこのマシーンです!

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草を刈るだけでなく、刈った草の粉砕までしてくれる超絶有能アイテム。そのたたずまいからも雑草が逃げていきそうなオーラがあふれています。

バットマンのバットモービルのようにヒーローには秘密兵器がつきもの。
この除草マシーンはヒーロー西出さんのバットモービル。西出モービルです。さらにこのマシーンによって粉砕された草は堆肥として土に還すことができるという、地球にやさしいやつでもあります。
ワンダフル!サステナブル!

そして今年。そんな西出ヒーローと西出モービルが現れて2度目の夏がやってきます。きっと今年のチャの樹は去年のチャの樹よりも元気に健やかに育つはず。楽しみに観察していきたいと思います。

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ヤギはチャの樹の葉を食べるそうですよ!

茶園スタッフ長崎。本業は製造課スタッフ。
お茶とマラソンをこよなく愛する33歳。