茶園 三畝(さんぽ)日記
ぐず焼き祭り
2024年8月27日公開
丸八製茶場の焙じ茶は、全国の生産農家のかたが
大切に大切につくったお茶からできています。
茶園「三畝(さんぽ)」は、丸八製茶場がお茶づくりへの
理解を深めるためにつくった勉強用の茶園。
動橋(いぶりはし)の自然と、スタッフの奮闘をお届けします。
ほぼ1年ぶりとなります「茶園 三畝日記」です。
ご無沙汰している間、丸八製茶場では、オンラインショップがリニューアルされたり、新商品が発売されたりと、色々な変化がありました。私、長崎も、日々焙煎をがんばっておりました!
今年ももうすぐ夏!ということで、今回は、去年の夏の茶園の様子と丸八製茶場 本社・工場がある石川県加賀市動橋(いぶりはし)町のお祭りをご紹介します。
厳しかった2023年の夏。
暑さはお盆以降も続き、11月まで猛暑日が続くという話におののきつつ、茶園の管理に危機感を覚えていました。熱中症にならないよう気をつけながら短い時間でチャの樹に水やりをしていました。強力な助っ人の登場もあり、なんとか乗り越えた時期でした。
そんな中でも、チャの樹は元気に悠々と育っていました。素晴らしいです!
話は変わりますが、茶園「三畝」の景色は、毎年8月の後半に少しにぎやかになります。
丸八製茶場 本社・工場がある動橋町のちょっと変わったお祭り「ぐず焼き祭り」のために、茶園の側の道にちょうちんが飾られるためです。
「ぐず焼き祭り」の「ぐず」は、ハゼの一種である純淡水魚「ドンコ」のこと。
伝承によると、動橋町の池には昔から毒蛇が住んでおり、夏になると暴れ回って周辺の人々を困らせていたのだそうです。平安時代から鎌倉時代に変わる頃に、ある神様が旅人のふりをして毒蛇を退治。それを記念し、池の場所に「振橋(ふりはし)神社」が創起されました。
昭和の初めまで、このお祭りは振橋神社で薪材を焼いて神様を讃える「屑(くず)焼祭り」と呼ばれるお祭りでしたが、その火が大きくなり過ぎたため、消防署がかがり火を禁じました。しかし、かがり火がなくなってしまうのは寂しいと考え、魚の「ぐず」の張り子を焼くことにし、「ぐず焼き祭り」が生まれたのだそうです。
伝承では、自然災害を怪物の害として伝えることが多いですよね。毒蛇のお話も、動橋川の氾濫を後に伝えるためのものだったのかもしれません。だとすると、それを動橋川に住む「ぐず」に置き換えたのはグッドアイデアです。
「ぐず焼き祭り」の当日は長さ7~8mにもなる「ぐず」の張り子が3つ、町を練り歩きます。その後、動橋駅に集結した「ぐず」は迫力の乱舞を披露。最後には、厄災の象徴として振橋神社で焼き払われるのだとか。
ちょっと偉そうに解説してみましたが、実は長崎、このお祭りは未体験。
皆さんにご紹介するために少し調べてみたのですが、なんだか面白そうなお祭りですよね!
「ぐず焼き祭り」は今年も開催されるようですよ。
お近くに来られる方は覗いてみてはいかがでしょうか。
動橋の歴史、面白いです
茶園スタッフ長崎。本業は製造課スタッフ。
お茶とマラソンをこよなく愛する33歳。