茶園 三畝(さんぽ)日記

秋の茶園

2021年11月24日公開

丸八製茶場の焙じ茶は、全国の生産農家のかたが
大切に大切につくったお茶からできています。
茶園「三畝(さんぽ)」は、丸八製茶場がお茶づくりへの
理解を深めるためにつくった勉強用の茶園。
動橋(いぶりはし)の自然と、スタッフの奮闘をお届けします。

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あっという間に寒くなりましたね。
まだ少し夏の暑さが残っていた、秋の茶園の様子をお届けします。

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残暑の中でも、茶園のススキが秋が来ていることを知らせてくれていました。

10月の朝。茶葉やチャの実、チャの花から朝露が滴る様子は、生命の美しさを改めて感じる光景です。

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朝露に濡れたチャの実。

チャの花も開花数が多くなってきています。冬がだんだんと近づいてきたということですね。この花の甘い蜜を狙って、ミツバチも集まってきています。
チャの花はこういった昆虫の働きによって受粉するのですが、受粉した後、チャの実になるまでに1年かかります。ですので、秋の茶園ではチャの実とチャの花が同時に見られるのです。

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「おくみどり」のチャの花。チャの木はツバキ科ツバキ属なので、どこかツバキの花に似ていますね。

茶園のチャの木は、厳しい夏の暑さを越えてすくすく育っているようです。
「おくゆたか」だけは一部の葉が枯れてしまっているようで、少し心配しているのですが、チャの芽が少しずつ顔を出してきそうでもあり、これからの気温と雨量の変化に期待しつつ、応援しているところです。

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葉の様子が少し心配な「おくゆたか」。しかし先端には新芽も見えてきているので、引き続き見守っていきたいと思います。

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こちらは元気な「おくはるか」。イキイキとした緑色です。

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小さなチャの実がついた「おくみどり」。こちらもよい状態ですね。

石川県の南加賀地区(川北町・能美市・小松市・加賀市の4つのエリアをまとめてこう呼びます)では、最近、シカの目撃情報が相次いでいるそうです。
見た目は美しいシカですが、野生鳥獣による農作物の被害の多くは、実はシカによるもので、チャの木も被害に合う可能性があり、気をつけたいものです。

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夏を山の上で過ごし、秋になると山を降りて平地で過ごすという赤トンボ。 このトンボはどの山で夏を過ごしてきたのでしょうか。

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柱になるなら茶柱がいいですね!

茶園スタッフ長崎。本業は製造課スタッフ。
お茶とマラソンをこよなく愛する33歳。