茶園 三畝(さんぽ)日記
茶園の7年目、スタートです。
2021年4月29日公開
丸八製茶場の焙じ茶は、全国の生産農家のかたが
大切に大切につくったお茶からできています。
茶園「三畝(さんぽ)」は、丸八製茶場がお茶づくりへの
理解を深めるためにつくった勉強用の茶園。
チャの樹のほか、枝豆やとうもろこしなどさまざまな作物も育てています。
動橋(いぶりはし)の自然と、スタッフの奮闘をお届けします。
こんにちは。
2014年に始まった茶園 三畝も、この4月でもう7年目を迎えます。
5種類の茶葉も年を重ねるごとに大きく、たくましく、すくすくと育ってきました。
今回は栽培しているチャの樹のうち「おくみどり」をご紹介します。
「おくみどり」は日本で最も多く栽培されている品種「やぶきた」よりも芽が出るのが7~8日遅く、摘み取る時期も6~7日ほど遅い晩生品種です。
「晩生」は「おくて」と読み、恋愛などに慎重だという意味の「おくて」はここからきているのだとか。面白いですね!
話はそれましたが、この「おくみどり」は収穫できる量が「やぶきた」よりも多く、栽培しやすい品種です。品質も良く、甘くすっきりとした味が特徴と言われています。
「おくみどり」は主に鹿児島県や三重県など暖かい地域で生産されていることが多く、寒冷の加賀の地では育つか心配していましたが、今では新茶の時期になると葉っぱがキラキラと輝きを放つ、美しい姿を見せてくれるチャの樹に育ってくれました。
こちらの「おくみどり」のチャの樹は、ハウス内と露地栽培と2カ所で成長を管理しています。
はじめての収穫は6年前。柔らかな産毛を持つ茶葉を摘んだときは、感激もひとしお。3年前の大寒波では大雪をかぶって心配したことも…。
それでも元気よく育ってくれた強さには驚かされます。
今年はどんな芽が見られるのでしょう。
丸八製茶場では「おくみどり」を使った「加賀ほうじ茶」という焙じ茶も扱っています。焙煎した「おくみどり」は柑橘のような香りを放ちます。
ぜひ一度飲んでみてくださいね!
あったかいですね!
茶園スタッフ長崎。本業は焙煎士。
お茶とマラソンをこよなく愛する33歳。