《お茶と言葉》
献上加賀棒茶の、言葉。
2022年9月8日公開
お茶と同じ嗜好品であるワインは、「一期一会のような味」
「猫のように気まぐれな味」のようにユニークな表現で形容されます。
「お茶と言葉」では、焙じ茶をはじめとするお茶について表現する言葉を、自由に考えてみます。
焙じ茶をはじめとする日本茶は「旨味」「渋味」などといった言葉で表現されることが多いのですが、それに比べると、ワインの味の表現は自由です。
「お茶と言葉」は、丸八製茶場の社員がお茶を飲んで感じたことを、ワインのように自由に表現してみる試みです。一般的なお茶についてよく使われる表現とは違う、ユニークな言葉が、皆様のお茶選びの際の参考になれば幸いです。
「献上加賀棒茶」の、言葉。
丸八製茶場の「献上加賀棒茶」を飲んで集まった言葉たちです。
ユニークな表現を探す試みなので、まずは「香り」や「味」を表現する言葉から少し遠い、心象風景やお茶を擬人化した表現を集めてみました。
一般的に「ほっとする味」と表現されることが多い焙じ茶。「まどろんだ休日の部屋ですることがない幸せなとき」は、そんな焙じ茶の香りに包まれてリラックスした、のびのびとした幸せを感じさせます。逆に少し緊張感を感じる「学級委員のような優等生」という言葉には、「献上加賀棒茶」ならではの、背筋の伸びる凛とした雰囲気があります。
「高校生のカップルがきらきらした感じ」は、透明感ある琥珀色の水色(すいしょく)の印象でしょうか。きっと「献上加賀棒茶」が好きな社員が考えたものに違いありません。特別なシチュエーションで飲まれることの多い「献上加賀棒茶」の魅力が伝わってくるようです。
「献上加賀棒茶」の魅力を最もうまく言い表しているとされたのは、「横浜の赤レンガ倉庫のような香り」でした。横浜の街の歴史を感じさせる街並み、そこに佇む赤レンガ倉庫の懐かしくも洗練されたイメージは、古くから続く「加賀棒茶」のおいしさを洗練させながら今日に残した「献上加賀棒茶」の特徴をよく表しています。
次に、より香りや味に近い表現を集めてみました。「献上加賀棒茶」は、自然を感じさせる香りの中でも、「芝生」や「土」など、どこか心が落ち着くような香りを連想させるようです。「ひのき風呂」もそうでしょうか。「冬の朝、味噌汁とたくあん」は、ぴんと張り詰めた冬の朝の空気と、「献上加賀棒茶」の持つ澄みきった味わいの緊張感がどこかリンクしているように感じます。「カウンターのお寿司」も、緊張感という意味では共通するものがあるかもしれません。
丸八製茶場の社員から「献上加賀棒茶」の言葉を集めてみた今回の試み。どこまでも自由な発想で考えた言葉から、いつも飲んでいるお茶の解釈が広がったような気がしました。
今回ご紹介した「献上加賀棒茶」は、石川県で古くから親しまれてきた茎の焙じ茶「加賀棒茶」を、丸八製茶場が香り高く芳ばしく仕上げたもの。1983年(昭和58年)に発売して以来、丸八製茶場を代表する焙じ茶となりました。温かくいただくのはもちろん、暑い季節には水出しもお勧めです。
◆「献上加賀棒茶」についての他の記事
加賀棒茶が、献上加賀棒茶になるまで
https://www.kagaboucha.co.jp/cat2/single.php?id=4
香りを生む焙煎
https://www.kagaboucha.co.jp/cat2/single.php?id=10
《アレンジティーレシピ》水出し献上加賀棒茶
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